2022/12/20 16:50

木製品を使う際にまず気をつけたいことは…


1.エアコンの風

2.直射日光

3.過度な湿気を避ける


この3つがお手入れよりも守りたい大切なことです。

古道具やヴィンテージ品に限らず、木製品全般に言えることですが、エアコンの風や直射日光が当たり続けると木が乾燥して割れたり、変形してしまいます。また、過度な湿気は変形やカビなどの原因になってしまいます。


基本的な日々のお手入れは、汚れが気になった時に【乾拭きするだけ】でOKです。

特別なお手入れの必要はありませんが『好きなものを長く使うために、メンテナンスも楽しみたい!』という気持ちになった時には、下記の方法を参考にしながら、お手入れも楽しんでいただけたら嬉しいです。


蜜蝋ワックスを使ったお手入れ方法

ミツバチの巣を主成分として作られた蜜蝋ワックスは、木材本来の調湿作用を保ちながら表面を保護することができます。
使い方はウエスや着なくなったTシャツなどの毛羽立ちのない柔らかい布を用意し、お手入れしたいものの表面のホコリや汚れをまずは乾拭きしてください。次に新しい布に少量の蜜蝋ワックスを取り、木目に沿って塗り込んでください。その後また新しい布を使って余分なワックスをすぐに拭き取りながら磨き上げたらお手入れ終了です。

蜜蝋ワックスは仕上げの拭き取りが足りないと、触った時にベタついたり、色移りしたりしてしまうので、サラサラの状態になるまでしっかりと拭き上げてください。


オイルを使ったお手入れ方法
オスモオイル、ワトコオイル、亜麻仁油など、様々なオイルの中からお好きなものを用意してください。種類によって匂いや乾燥時間に差がありますので、使いやすいものをお選びください。
使い方はウエスや着なくなったTシャツなどの毛羽立ちのない柔らかい布を用意し、お手入れしたいものの表面のホコリや汚れをまずは乾拭きしてください。次に新しい布に少量のオイルを取り、木目に沿って塗り込み、そのまま20〜30分程放置してオイルを浸透させます。その後また新しい布を使ってオイルを磨き上げ、半日〜1日程乾燥させたらお手入れ終了です。
オイルは乾燥に時間が必要です。完全に乾く前にものを置いたりするとオイルが移ってしまうのでご注意ください。また、オイルを含んだ布は、酸化して自然発火を起こす危険があります。使い終わった布は水に浸してからビニール袋に入れ、密閉してから捨ててください。



匂いが気になる時の方法
香水や食品などの匂いの強いものを収納していたり、古い木製品に染み込んだ匂いが気になる時の対処方法は【風をひたすら当て続けること】です。引き出しや棚などの取り外せるものは全て取り外し、扇風機などを使って風を当ててみてください。目安としては100時間以上と、なかなか根気のいる作業ですし、極端に強い匂いの場合は完全に取り切ることは難しいですが、多くの匂いはこれで吹き飛ばすことが出来ます。