2024/04/03 11:55


磁器は吸水性が少ないため、汚れの吸収もしにくい素材で、ガラスのように硬くなめらかで、薄手で軽くて丈夫なこともあり、とても扱いやすい器です。


磁器の特徴

1.指で弾くと、キーンと金属的な音がする

2.縁の厚みが均一

3.手触りはツルツル、ひんやり

4.高台の底はなめらか


日常の洗い方

基本的な洗い方に一般的な食器との違いはありません。柔らかめのスポンジに中性洗剤を使用して、ぬるま湯でやさしく洗ってから十分に乾かしてください。


食器洗浄機や電子レンジの使用について

通常、磁器の器は食器洗浄機や電子レンジをご使用いただけますが、当店で取り扱っている器は、食器洗浄機や電子レンジなどの無い時代のものがほとんどです。基本的にはこれらの機器類のご使用をお控えいただくことが長く器を使い続けるコツと考えておりますが、実際のご使用の判断はお客様ご自身にお任せいたします。

使用の際に気に掛けなければいけないことばかりだと、自然と戸棚にしまいっ放しになり、活躍の場が無くなってしまった経験は店主自身にも多々ありました。日常的に使っていただいてこその器たちだと思いますので、生活のスタイルに無理なく馴染むように工夫しながらたくさん使っていただけたら嬉しいです。

私も古い器に入れた料理を電子レンジで温めることもよくありますが、今のところは割れたり欠けたりなどの経験はありません。食器洗浄機は自宅では使用しておりませんので、申し訳無いですが試したことはありません。

但し、金彩や銀彩が施された器を電子レンジでご使用いただくことは危険ですので絶対におやめください。バチバチと火花が出てスパークし、何かに燃え移って焼けてしまったり、電子レンジ自体が壊れる危険性があります。


貫入(かんにゅう)について

細かな亀裂のような模様が表面に見える器もあります。こちらは『貫入(かんにゅう)』と呼ばれ、素地と釉薬(うわぐすり)の収縮度の違いによって釉薬がヒビのような状態になって固まる現象です。ヒビとの違いは【表面を触った時に引っ掛かりがあるかどうか】貫入は釉薬の内面に出来るため引っ掛かりはありません。磁器独特の表情として貫入もお楽しみいただけたらと思います。


素朴な風合いの多い陶器に対して、色鮮やかな絵付けの装飾がされている器も多いのが磁器の特徴でもあります。

お気に入りの柄の磁器を見つけた際は、日々の暮らしにぜひ取り入れて楽しんでいただけたら何よりです。